旧友部町・旭町の広々とした敷地に建つN邸。
初回プレゼンにパースと模型を作成した。
ボクは常々、「敷地の条件と予算の条件が最優先」と話すように、
ボクがいくら知恵を出そうとも敷地条件とお金の条件だけは変えられないので、
どんな住まいでも敷地の大きさ、道路、周辺環境などに合わせて、
プランニングを始める事になる。
N邸の場合、敷地がゆったりしており、特に南北に長いので、
その広さ、長さをプランに十分活かすため、
LDKの南北に大きな開口を設けて主採光面としている。
そうすると、当然、東西の2ブロックは個室や水回りを集約できるので、
これを聞くだけでボクの設計を理解して頂いている方には、
かなり使い易い住まいになっている、と想像出来るはず。
全体のボリュームとしては、
正方形に近く屋根も方形に近い寄棟なので、
耐震性能も等級の数値以上の性能が期待出来る。
耐震等級3なんて、取ろうと思えばプレハブだって2×4だって取れるが、
耐震性能上、一番大事な事は、いかに安定的な形態になっているかどうか。
こればかりはマニュアルだけ読んでも出来るわけ無く、
あくまで設計者の感覚と経験的なもの。
そして・・・、それでもやっぱり最後は・・・カッコ良くないとNGなので、
来年春竣工に向けて、これから細部に至るところまで、
設計を詰めていくことになる。