杉のフローリング

本来は毎週金曜日に行くはずのさくら市の現場定例だが、先週の金曜日は雪だったため今日へ順延となった。

今日から大工さんがフローリングを貼っている。

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O邸の床材は厚さ15mmの杉のフローリング。含水率を8%まで低減させるために機械乾燥をかけてから、超仕上げと呼ばれるほど表面の手触り、足触りの柔らかい仕上げになっている。機械乾燥させるので杉の色味が抜けてしまう事があるのか心配だったが、赤身のところがほとんどのおかげで、そんな心配も取り越し苦労に終わり綺麗な赤い杉の床材が貼られている。時間が経つともっと茶色く馴染んでくるはず。

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拡大するとこんな感じ。抜け節は穴埋め補修されているが、補修も完璧という訳では無く、いつも節のある杉の床材を使う時は事前に施主の了解は頂くが、女性のストッキングが引っかかって穴が空くことがある。そのデメリットを考慮しても、この暖かい床材は、寒がりの人にとっては魅力的だと思う。

ただし柔らかい分当然傷もつきやすく、長年使い続ける住宅に使うのはどうなんだ?という考え方もあると思うが、ある程度まんべんなく傷がついてくると、あまり気にならなくなってくるという事もあるし、無垢材なので、色を少し濃くするような塗装を施してイメージを変えるという方法もあるかもしれない。そういう事が出来るのも無垢材の良いところ。

床材が杉の時に悩ましいのが階段の段板を何にするかで、段板が反ったりすると危険という事もあり、基本的には集成材を使うようにしているが、杉の集成材というのがあまり流通しておらず価格も高めなので、パインやタモなどの集成材を使う事が多い。今回は初採用の杉のJパネルという、3層にサンドイッチされた杉のパネル。

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段板が3層になっているのがわかると思う。段鼻にこの切り口が見えるのが気になっていたが、実際は違和感なかったので、これから使う事が増えるかもしれない。

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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