既存建屋の解体終了

高場の現場から元山町へ向かうと、すっかり既存の住宅の解体も終わり、ようやく売り地らしい更地の状態になっていた。ただし、若干まだガラがあるので、明日からそのあたりも取り除くらしく、週明けにはきれいさっぱり整地まで終わっているはず。

今日現場に寄ったのは最終的な地盤高の確認と、それに合わせて土留めをどうするか。

_20141002_118

計画当初は、左側の高低差が小さい部分を駐車場として既存の土留めをオープンにカットして、右側の高低差が大きい部分の土留めは残すつもりでいた。ちょうどその切り替えのところの土留めに大きな亀裂が入っていたので。実際現場を測ってみるとカットする長さが8.3m、残す長さが5.8m、なんとも中途半端な残り方になりそうなので(苦笑)、いっそ全ての土留めを撤去する方が潔いかーとも考えていた。

その場合、もったいないのは地中に埋まっている基礎。地中に埋まっている部分には地震の力はかからないので、地震で壊れている事は無い。で、今日現場で考えていたのが、右半分は上から30センチくらいだけカッター入れてカットして、その上には、左のカットした部分に使う土留めのブロックと同じものを積んで、全体的な統一感を出すか?という方法。それなら基礎はそのまま使えるし、構造的に既存の土留めとブロックを緊結する事は簡単だし、上に綺麗なブロックが積んであれば、下の土留めが古い感じでもおかしく見えないはず。

古い構造物を取り壊して新しく作り直すのは、お金さえ出せば簡単に誰でも出来るが、新しく出来る住まいが違和感なく・・・偕楽園にもほど近い緑豊かで古くからある景観とうまく馴染むようにするには、少し今の土留めも使うべきかなー。

コメント:

About Me

宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

Recent Posts

カテゴリー