薪ストーブの慣らし焚き

そろそろストーブを焚き始めているところもあるので、

今週は、この冬がファーストシーズンのストーブのところへ行って、

取説&慣らし焚きを行っていく。今日は瓜連H邸

 

H邸は家族4人のための平屋の住まい。

法的に平屋と言っても片流れの屋根の勾配を利用して大きなロフトもあるので、

前面道路から見ると2階建てにも見えるボリュームを持っている。

 

薪ストーブが土間に置かれており、

真上に設置されたシーリングファンで暖気を循環させている。

平屋の住まいは毎日の生活は暮らしやすい反面、

ストーブの暖気は1階の面積が大きい分、不利になるが、

そもそも住まいの暖かさは薪ストーブだけでなく、

昼間どれだけ太陽の暖かさを住まいに取り込めるか、にもよるので、

住まい始めて半年とは思えないほど、綺麗な飴色の艶が出ているフローリングを見れば、

この平屋の住まいがどれほど太陽に恵まれているか、良くわかる。

 

慣らしと言っても初めてストーブに火を入れるとあって、

せっかくなので夕方18時に訪問。さっそく慣らし開始。

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半年間、せっせと準備した薪がかなり良い感じで燃えている。

 

慣らしは、金属で出来ているストーブをいきなり高温で使い始めると変形するための、

準備運動のようなもの。塗装や油が焦げるので、若干臭いと煙が出る。

ストーブ天板の温度は一般的には200℃以下、ネスターで150℃以下にするのが目安。

2~3本の薪を入れて燃やしきり、それを4~5回に分けて繰り返す。

 

ストーブを着火する時に注意としては、まだ燃焼が不十分で煙突内の上昇気流が弱く、

空気の引きが弱いので、特に焚き始める時間帯が夕食の準備と重なり、

キッチンで換気扇を同時に使っていると、住まい内部が負圧になって、

逆流する事なある。その場合、とりあえず換気扇を止めて、

ストーブに一番近い窓を少し開けて外気をいれると、逆流はすぐに納まる。

 

初めてのストーブの火に、

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子どもたちものけ反る喜び(笑)。

 

まだアクセサリーの準備をしていないようなので、最低限、グローブとストーブ周りのツールセット、

着火剤は必要。出来れば外から薪を運ぶのにキャリーがあると楽。

ストーブ周りは意外と小物が増えるのでストッカー、乾燥防止にケトル、

料理をするならクッキングスタンドは必需品。

 

これから少しずつ使い慣れて、楽しいストーブライフを送ってもらえれば、家族にとって、

初めてU邸でストーブの火にあたり「薪ストーブを入れたい!」と思った事が実現出来た事になる。

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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