建具の枠

火曜日の午後は津田の現場。現場では大工さん二人が手分けして一人は天井のボードを貼り、一人は内部の木製建具の枠を製作している。

 

K邸は、フローリングのウォールナットの色に合わせて内部の木部を全てダークブラウン系に着色するので、いつもより枠の見付を小さめにして、濃い色に塗装した場合でもうるさくなりすぎないようにしている。

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縦枠の見付はいつもと同じ20mmだが、上枠も見付20mmで統一。通常だと上枠は引き戸の溝を彫るため見付30mm以上になる。なおかつ、縦枠と戸が当たる部分に1分(=3mm)の溝を彫り、戸と縦枠の隙間が見えないようにしている。これも木部を濃い色で塗装するため、縦枠と戸の間に少しでも隙間があると、光の漏れ具合で隙間が目立つか?と考えた結果。おかげで枠を製作している大工さんにはかなり手間を掛けてもらっている。

 

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正面から枠を見ると、枠の実際の厚みと見付の寸法が違うのがわかる。これもいちいち大工さんが現場で加工しながら枠を入れている。

 

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おかげで枠の見付はすっきり見える。これぐらいの見付なら濃茶だろうと何でも来いという感じ(笑)。

 

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勾配天井のボード貼りもだいぶ進み、リビング上部が終わったところ。この天井の上にさらに杉板を貼る。色はもちろん濃茶。勾配天井の下には天井を支える梁と小屋束を現しにして、こちらも色は濃茶。こうして見ると、壁の仕上げもクレイペイントという塗装なので、内部は片っ端から・・・壁、天井、構造材、建具枠・本体、造作家具と・・・塗装尽くめ。ホントに今どきの住宅では考えられない塗装の多さだなぁ(苦笑)。

 

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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