高場Y邸-外構工事1

8月7日にオープンハウスを開催した高場Y邸。

その後、完了検査も済み、今週から外構工事に入ったところ。

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東西の隣地との境界に、何も仕切りが無い状況なので、

基礎を作って、これから板塀を作ることになる。

 

塀を作る場合、アルミなどの金属系フェンスや大谷石・御影石・コンクリートブロックを積んだ組石系、

コンクリートを打ち込んだ塀などもあるが、予算と安全性を考えると板塀に落ち着いていく。

地震の時に加わる地震力は、重さに比例するので、塀は軽く作る方が安心。

 

組石系の塀は重厚でしっかり見えるが、

実際はモルタル(糊のような役割)と内部の鉄筋でつながっているにもかかわらず、

地震力は大きくかかるので、今回の震災の被害のようになってくるのは道理。

もし、しっかりと作りたい場合はコンクリートを打設する方がはるかに安心だと思う。

 

もっとも、いまは住まいの外観が防火性能を要求されるようになって、

外観の印象が非常にドライになり、木を使うことも少ないので、

その分、塀を木にしてあげると、住まいの雰囲気が柔らかくなり、植栽とも相性が良い。

このへんは塀を作る前完成後で見比べるとよく分かるはず。

塀くらいなら木を使っても自分で塗装も可能だし、火災保険にも影響しない。

 

外構の塀ひとつとっても、実際は色々考える事があり、

単に予算だけで安易に決めてしまうのはどうかと思う。

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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