元山町Y邸~外壁下地~

6月半ばに上棟してから既に木工事も1ヶ月半を過ぎて、内部はこれから造作関係の製作に入る段階となってきた元山町の現場。外部ではモルタル塗りの外壁の下地を貼っているところ。

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最近巷で、モルタル塗りの外壁下地によく採用されている、富士川建材の通気ラスのノンクラック工法を初採用。本来はラス板貼ってラス網を上から貼る方が、モルタルがしっかり固定化されそうだが、今時はやはり工法の合理化、現場の手間を減らすという意味で、こういう工法が採用される事が多い。近くで見ると、

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ラス網も通常のものとはだいぶ様子が違う。このラス網にもクラックが発生しにくい秘訣があるのかもしれない。

モルタル塗りの外壁というと、昔ながらの木造住宅にも使われてきた工法なので、本来は木造に向いている外壁のはず。ただし、昔は外壁にも柱や梁が出ていたため、外壁の一区画の面積が小さかったが、今は大壁となり、意図的に目地を入れない限り、外壁の一区画がかなり大きいので、当然ながらクラックが入る可能性も大きくなる。

デザイン上は、外壁に余計な目地が入らないので、そんな表情が好まれる傾向は非常に高いが・・・、一方で木造らしさは全く無く、どちらかというと鉄筋コンクリートの建築っぽくなる。

色々と良いところ悪いところあって、好き嫌いの分かれるモルタル工法だが、仕上がりの綺麗さで評価すれば、やはり相変わらず一番綺麗に仕上がると思う。

(施工:(株)オーヌキ)

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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