屋根のガルバリウム鋼板が葺かれている。
いつもはタテハゼで葺く事が多いが、今回の屋根は2寸5分勾配の寄せ棟屋根なので、
軒先にハゼを納めるキャップが付くと目障りになるため横葺きに。
ガルバだと、横葺きにしても長手方向に繋ぎ目が出てこないのが良い。
寄せ棟にしている理由は写真を見て分かる通り、周辺の環境に馴染ませるためと、
二世帯住宅のため。二世帯住宅は・・・親世帯と子世帯で、
デザインの指向性が異なるので、その調整は設計屋の腕の見せ所。
子世帯ばかり見ても、親世帯ばかり見せても、どちらからか不満が出るはずなので、
最大公約数的なデザインを見つける工夫が必要になる。
今回は屋根は寄せ棟にしながら、勾配は2寸5分とゆるめなので、
遠景からは寄せ棟に見えるが、近景では屋根はフラット。
下から見ると杉板の軒天しか見えて来ないようになっているので、
ダークグレーの外壁と合わせて、緑豊かな環境の中に、
落ち着いたモダンさを感じさせる外観になるはず。