美原N邸-内部造作

1階はほとんど土間の生活になる美原N邸では、2階から造作を進めており、

他の工事との取り合いで残っている部分を除き、2階の内部の造作が一通り終わっている。

 

2階子ども室の造作。

20110830mn

子ども室への要望として、当面は1部屋で将来分割可能に、という事がよくあるが、

今回は子ども室同士の他にその2室に入る前の廊下も含めて当面1室になっている。

 

将来分割出来るようにする場合、鴨居と敷居を入れておく事になるが、

今回の条件だとそれらをT字型に造作する事になり、

これがなかなか考えるより現場では細部まで調整が必要になる。

 

建築を創る行為には複雑な条件がたくさん含まれているので、

シンプルなシステムを実現するのが、実は最も整理と手間が必要になる。

そしてこの美原N邸はそういう部分が通常よりかなり多い住まいなので、

監督さんとボクも大変だが、職方さんの苦労は計り知れないものがあるはず。

それでもいつもニコニコしながら作業している棟梁をはじめとして、

なんとか苦労しながらも前に進んでくれる職方さんばかりで非常に有り難い。

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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