K邸を施工する東海村の(株)オーヌキさんは創業70年の老舗の材木屋さん。
「K邸の化粧の梁を製材するところをお施主さんに見て欲しい」と担当から連絡があったので、
東海村の平原(ひばら)にあるオーヌキさんの工場へ施主と一緒に見に行くことになった。
工場へ行くと製材する丸太が既に用意されている。
手前2本の丸太をこれからK邸のために製材する。
始めに皮むき。
丸太を皮むきをする機械へセットしているところ。
皮むき開始。
剥かれた皮が大量にあるので、ストーブの着火剤に使えそう・・・(笑)。
次はいよいよ梁に加工。
梁の大きさは3寸5分×8寸なので4寸×1尺程度にする予定。
丸太を見ながら、どの向きに取るか、相談中。
今回は丸太2本からそれぞれ2本の梁を取り、
綺麗な梁を2本チョイスする予定。
いよいよ少しずつ丸太が梁に変わっていく。
みんな丸太を凝視中。
最初の1本目は思っていたより節が出た感じ・・・。
そしてあっという間に梁に。
続けて2本目の丸太からも梁を取ってもらい、みんなで見比べる。
手前2本の梁は1本目の丸太から、奥の1本は2本目の丸太から。
奥の梁の方が綺麗と意見が一致したので、
2本面の丸太から、もう1本梁を取ってもらうことにして、今日の見学は終了。
子どもの頃よく遊んだ、笠間の近森神社の隣には、以前、製材所があったので、
境界沿いのブロック塀の開口から中を覗いていた記憶があり、
加工している風景、木の香りが懐かしい感じ・・・。
寂しいことだが、今はもう旧笠間市内に製材所はほとんど残っていない。
丸太を製材して取った材木を柱や梁に使うのは、どの木造住宅でも同じだが、
こうして実際に製材するところを自分の目で見ることが出来ると、
竣工してからも、住まいに対する愛着が一層わくというもの。
数年後、数十年後に、施主にとってはとても良い思い出になると思う。