笠間H邸~引き渡し~

昨年の4月から設計をスタートして丸一年・・・とちょっと。笠間市内に建築中だったH邸が、本日、施工者である同じ笠間の大月工務店さんから当家へ引き渡された。

外観

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設計スタート時は・・・何というか、野球のホームベース型のような平面形状をしていたが、関係各方面からのご意見を承り(苦笑)、ホームベースに長方形を食い込ませたような平面に落ち着いた。ただし、そのために、ボクの事務所で使用している木構造計算ソフトでは対応不可能となり、急遽、長期優良住宅ではなく認定低炭素住宅という、長期優良住宅の省エネだけを強化版にしたような認定住宅となった。

LDK

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手持ちの階段箪笥の上にハシゴを載せて、小屋裏収納に登るという仕掛けが、出来ているはず。床材は佐和I邸同様に地松のフローリング。色味が明るい木なので、濃い色味の手持ち家具が際だって見える。今や希少な国産床材という安心感も大きい。

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キッチンはオールステンレス製。シンク下にチラッと見えるのはまな板ラック。一見今までのキッチンと同じように見えるが、よーく天板を見ると、

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3mmの厚いステンレス板を使って、端部を曲げ加工無しで納めている。洗剤ポケットのくぼみのあたりの角も今までより角がきっちり出ている感じもする。

今回はこのステンレス製加工品をかなり多用しており、

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室内物干しはもちろん、

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洗面カウンターにも使っている。毎朝洗髪する場合はTOTO・SK106は使えないという設計屋の意見に聞く耳を持って頂けず(苦笑)、106の周りが濡れても大丈夫なようにSUSでカウンターを作り、洗髪可能なように、なんと洗面用の水栓では無くバス水栓を付けろという、執念のSK106洗面カウンター。

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さすがにトイレにはSUSはないが、手洗い器は笠間焼きの手作りの一品。風合いは良いが、

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水が溜まって完全に排水されない。正直言ってこういう事があると設計屋としては非常に困るので、基本的には・・・笠間の設計屋としては大変申し訳ないが、ボクから笠間焼きの手洗い器をお薦めする事は一切無い。使用したい場合は自己責任でお願いしている。

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便器背面のデッドスペースも、

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無駄なく使えるようになっている。大工さんの力作。

照明器具も適材適所配置してあり、ダイニングキッチンに色違いのトルボー120が3色、

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寝室にはドゥーワップのグリーン。リビングに付く芦屋のflameに頼んでいるfrasco+hangerは納品まで3ヶ月待ち(苦笑)。

本日はおめでとうございました。明日も伺いまーす(苦笑)。

(施工:大月工務店)

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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