被害状況-田彦F邸

今日も何軒か、既存宅への訪問。

■田彦F邸

地盤良好、整形、平屋、天井高さ3,500mm、幅2間のサッシ×2、

内部壁漆喰塗り、外壁板貼り、屋根ガルバ、一部ロフトあり

ひたちなか市内はまだ断水中で、通水時のエコキュートの対応の件もあり、

田彦F邸に訪問した。電話で状況を伺った時に「サッシが開かない」と聞いていたので、

ダブルで入っている2間幅のサッシが歪んだ最悪の状況を想定していくと

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クレセント受けが伸びてしまっている。クレセント本体も歪んでおり、

45°以上回転しなくなっている。これではサッシは開かないはず。

幸いサッシ本体の歪みは無いので、クレセントを交換すれば元に戻るはずだが、

これだけ見ても横揺れの凄さが伝わってくる。

クレセント受けが伸びているので、

 

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手が入るほど隙間が出来てしまう。防犯状は問題無いが、

隙間風が入らないように気をつけないといけない状態。

一番気になっていたサッシを見た後は、順に確認。最初は玄関。

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やはり巾木の墨入りモルタルが剥がれている。これはどこでもほぼ共通。

内部の仕上げを見ると、

 

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開口のコーナーにヒビ。これも下地のボードの繋ぎ目から割れている。

仕上げは漆喰塗り。

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入り隅部分にもヒビが入っている。

設備機器は軽傷。

 

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浴室の換気扇が落ちかけている。余震の時に落ちて浴槽を割ったり、

入浴中に落ちてこないとも限らないので、養生テープなどで固定する必要がある。

薪ストーブには被害は無さそうに見えて、

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良く見ると、本体が斜めに動いている。

煙突自体は壁にしっかり固定されているので歪みは無いが、

これではなかなか使う気になれない。

ひたちなか市でも田彦は地盤の良好なところと聞いていたので、

被害は周辺も含めて少なく見えるが、

その割に道路が波打っている所が見受けられるのは、

単に道路の施工の問題なのか。

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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