今まで、外壁を板貼りにする場合、
木の表面は全てプレナーかけて綺麗に仕上げたものを使ってきたが、
実際にaaltoを見て、意外に荒木のままでもいけそうな気がしてきた。
近くで見るとこんな感じ。
かなりざっくりとしている。
目板を貼って、板材の隙間が空くのを見えなくしており、
目板はビス打ちされているが、そのビスも丁寧に打ってあり、
木にめり込んでいるところはほとんど見当たらない。
ざっくりとした表情が素朴で、板貼りらしさが出ていると思う。
まさに木の建築。木の建築には木の建築なりの素直な表情を出すべきだと、
改めて考えさせられた。
荒木のメリットは塗料がしっかりと染み込むことで、塗装の持ちはいいはず。
プレナーかけるとなにしろ塗料の乗りが悪い。木に油分があるので仕方ないが。
反面、塗装の使用量は3倍くらいになるらしく、コストはアップする。
離れてみるとこんな感じ。
色味もナチュラルで、まんまパクりたいところだが(笑)、塗料名も色も全く判らない(笑)。
築40年の改築なので様々な不具合があったはずだが、
考えてみれば新築する場合でも、複雑で数多くの要素、条件を整理して、
一つの解答として統合させるのが設計の役割なので、
既存の改修だからと言って、良い建築が出来ない訳はない。