昨日一日オープンハウスを開催させて頂いたS邸。本日9時より、施工の大貫工務店さんからご家族へ引き渡しとなった。後日、竣工写真は掲載させて頂くとして、今日はとりあえずボクの写真でお披露目を。
黒に近いかなり濃いめのグレーの外壁と、木の縦格子の存在感が際立つ外観。設計当初はガルバの外壁だったが、そんな事も忘れるくらい、シンプルに構成された外観になったと思う。外構の黒土の部分はこれから芝生を貼ってミニサッカーコートに、コンクリート打ち放しの壁はミニゴールマウスになる予定(笑)。
街並みの中でも濃い色の外観はかなり印象に残るが、その分、窓の配置や雨樋の落とし方など、細かなところまで気にしながら設計するかどうかで、完成度の高さが決まってくる。
内部はナチュラルな素材を中心にして、コストパフォーマンスも考慮しながら材料選定を行っている。今回のように土地を購入するところからの住まいづくりの場合、住まいにかけられる予算は限りが出てくるので、見せ場も限定しながらでないと予算オーバーになりがちだが、コスト配分を考えながら最終決定すれば、施主に満足して頂ける住まいを造ることは出来るはず。
この階段も見せ場の一つ。半分だけストリップの階段にして、北側の大きな開口部から光と風を住まいに取り込んでいる。
玄関横の和室。4.5帖に半畳の押入があるだけだが、こちらも細部の工夫によって個性のある和室になった。
2階は屋根なりの勾配天井に杉板を貼っている。こども室の壁面上部は常時開放されている。
リビングからふと外を見上げると、縦格子に切り取られた空。単に窓から見える空とはまた違った豊かな風景に見えてくる。
本日はおめでとうございました。土地探しからスタートして1年半。長いようであっという間だったかと思います。これからまだまだやることが残っていますので、これからもよろしくお願いします。
(施工:(株)大貫工務店)