断熱気密のお勉強

午後から東京で断熱のセミナーに参加。

2015-04-24 13.03.48_101

札幌市に建築するT邸は、茨城県では考えられないような高断熱の住宅にするので、その断熱気密の仕様に関して色々とわからない事が多く、調べられる限り調べながら設計は進めているが、それでも手探りの部分がかなり多い。やはり、地元の生の情報をこちらで入手するのには限界もあるので、認定申請が通る仕様にして一旦設計はまとめるが、見積を出して施工者が決定後に、地元業者とそのあたりの摺り合わせをして設計を見直す事になると思う。断熱は設計で計算して設定出来るが、気密は施工によるところが大きいので、「気密測定技能者従事事業所」に登録してある施工業者がメインになると思う。

今の目標は札幌市が独自の基準を作っている「札幌版次世代住宅補助制度(市民向け戸建て住宅)」に適合するようにする事。この制度、断熱と気密の性能等級を設定して、その等級に合わせて補助金をもらえるもの。最高等級のトップランナーに適合すれば補助金額は200万円になる。

今のところの認定住宅に対応するための熱損失係数は0.46だったので、早速札幌版の計算表で熱損失係数を計算するように指示すると・・・、全然0.5に足りていない(苦笑)。なんと1.1。ふつーにベーシックレベルしか取れていないじゃん。この原因は断熱材の仕様だけでなく換気の計算まで含めて計算するようで、とはいえ今も換気は熱のロスが無いように全熱交換型の換気扇を入れて計算しているので、さて、あとどれくらい等級をあげられるか・・・。トップランナーは厳しそうだなぁ・・・・。

で、今日はもっぱら気密工事のはなし。そもそも断熱って結露しないために施工するはずなのに、いま住宅業界では、高断熱住宅の結露が問題になっている。その原因分析や対応策が今日のセミナー。今までは気密工事は設計で計算するのではなく施工上の課題なので、ボクとしては積極的に対応は考えて来なかったが、さすがに札幌の住宅を設計するとなれば話は別で(苦笑)、札幌の住まいが完成するころには、北海道仕様の高断熱高気密住宅を売りに出来るくらいの設計屋になっているはず(笑)。

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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