大雪の中の現調

どういう訳か、今日明日と札幌で仕事。知り合いから「頼んだら設計してくれる?」と挑発とも思えるメールが届き(笑)、やるなら雪で見えなくなる前に現調するからーと、あっという間に決まった札幌行き。

たまに朝の気温をチェックしていると、最近は笠間でも0度近いので-3~5度くらいの札幌でもそんなにかわらんヤローと気軽に行くと・・・確かに朝は5度くらいしか変わらなくても昼間の気温差は10度以上あり、新千歳に着いた時にはかなりの寒さを体感することになる(苦笑)。

本来は明日の午前中に現調する予定だったが、やっぱり現地を一度見てみたいということと、周辺に建っている北海道の標準的な住まいというものがどんな形態、構造、仕上げになっているのか、しっかりリサーチしたいと考えて、勢い余って札幌駅から現地まで足を伸ばすと・・・大変なことに(苦笑)。そもそも建築予定地は札幌の中心からさらに日本海側の手稲区だった(笑)。

最寄りの駅に着くと、その時には既に、

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かなりの雪・・・。歩くのもままならないほど、

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あたり一面雪ゆきユキ・・・。そんな雪にもめげずに、現地に辿り着くまで周辺の住まいを観察していると、

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敷地が大きくない理由もあると思うが、屋根をフラットにして雪を屋根に溜めることで地面に落ちる雪かきを減らす意図なのか、フラットの屋根の住まいが非常に多い。電車の窓から見てわかったのだが、実際はフラットではなく、谷樋を作っている。一階の床をあげるものよく見かけた構成。

基礎は当然モルタルで仕上げたりせずに打ち放しのまま、当たり前だが、軒を出して雨樋を設けている住まいは一軒も無い(苦笑)。そして軒ゼロ・フラット屋根なので、小屋裏の換気を確保するのが非常に難しいようで、やたらと換気用のベントキャップが外壁に設置されている。これは何とか考えないといけない課題。

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レンガタイルのかなり強固な印象の住まい。いかにも北海道。やっとの思いで現地に着くと、

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まったく境界線がどこなのかもわからない状況(苦笑)。

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靴もすっぽり雪の中。とりあえず大変な仕事だって実感は出来たので良しとするかー(笑)。

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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