弘法筆を選ばず、という諺があるが、ボクはプロは道具に拘るベキ、というスタンス。今日の枝川K邸の現場で見た、大工さん拘りの道具は、
ノミとノコギリ。ノミには虎の絵が彫ってあるものもある。これらのノミの刃先の研ぎっぷりの凄さと言ったら・・・。いや~久しぶりにしびれる道具。この道具で、
和室の床の間の框を作っている。ただの框ならまだしも、矩(カネ)に折られている框なので、角の框がぶつかるところを45度にカットしてピッタリ納める、という・・・図面で書くのは簡単だが、それを無垢の木で作ると角が段々開いて隙間が出来てくるので、
見えない部分で蟻掛けの吸い付き桟をノミでコツコツ掘っている。少しづつ少しづつ丁寧に・・・。
(施工:(株)大貫工務店)