講師という仕事

先日の日曜日に本試験が終わり、昨夜はその復元図を元にした採点。

受講生たちが当日の答案を復元したものを教室に持ち寄り、

学校の採点基準に従って点数を付けていく。

点数次第で12月末の結果発表まで、なんとなく落ち着かなかったり、

学校の営業マンから早速来年の講座の申し込みの催促があったりする・・・。

 

受講生がこの2ヶ月間で、資格学校からお金で買う試験に関する様々な情報は、

試験に出る可能性の高い事から低い事まで全方向網羅されるため、

受講生の中には重箱の隅を突く勉強に終始しがちな人もいるが、

ボクの仕事はその情報を整理して、受講生にしっかりと設計製図の基本をしてもらうこと。

この試験は基本さえしっかり理解できていれば合格出来る試験であることは、

試験制度が変わった昨年以降も変わっていない。

 

設計製図の基本とは、

自分が考えた事を図面に表現する能力と、

自分が問われている事を形と寸法に置き換える能力、

そしてそれらを整理する能力。

整理する主要な要素は・・・、ゾーニングと動線であり、

ゾーニングと動線が出来ていれば、

少々プランが雑然としていても、合格する。

 

このゾーニングと動線は、出来たプランをチェック・採点するのは非常に簡単だが、

ゾーニングと動線の考え方がわからない受講生にこれを考えるのは非常に難しく、

建物の外部・内部について各々にゾーニングと動線があり、

それぞれの関係を考えながら全てのゾーニングと動線を整理出来るようになるためには、

2ヶ月間の勉強期間はかなり短い。

それでも8月当初はゾーニングも動線も滅茶苦茶だったにもかかわらず、

試験を受ける頃には、みなしっかりと整理出来るようになるから、

受講生たちの努力は想像に難くない。

 

とにかく今年の一級建築士の試験はこれで終了したので、

後は結果を待つしか無く、ボクも一旦頭の中をリフレッシュしてから、

今年の反省を考えて、また来年の暑い夏に備えたい。

残る問題は・・・、これからも日曜コースの講師を続けられるかどうかで、

今年は土日にすべき施主打合せのスケジュールがかなりショートしたので、

そろそろ水曜コースに変えてもらわないと厳しいかもしれない。

 

 

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About Me

宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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