「家」と「庭」と書いて「家庭」と読む。

これは施主に庭の予算を取ってもらう時、いかに住まいにとって庭の緑が大切か説明する時の、ボクの殺し文句。

新築後いつまで経っても木が一本も植えられていない住まいを見ると、非常に残念な気持ちになる。

 

どこの住まいも予算の範囲内で、出来るだけ建物本体に予算をかけたい気持ちは十分理解出来るし、

ましてや予算配分を設計事務所が握っていない限り、庭の予算を増やせば、

工務店やハウスメーカーは自分のところの取り分が少なくなる訳だから、

口が裂けても「家」と「庭」と書いて・・・なんて言えないんだろう。

 

幸い、ボクに設計監理を依頼してくれる施主はそのあたりの事に関して理解があるので、

緑が多い住まいが多い。

今日は高場S邸家族と一緒に庭木の選定。行き先は笠間の自然樹院。落葉樹専門の造園屋さんで、

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畑には見渡す限り落葉樹ばかり。アオハダ、アオダモ、シャラ、ヤマボウシ・・・あたりは選び放題。

今回は既に1月の下旬ごろ、美原N邸の庭木を選びに行ったときに、裏の畑にこっそりと、

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こんな感じに隠してあった、かなり美形な、

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このアオハダを、「ボクの設計した家に植えるから売らないで」と予約しておいたので、

それの確認と、もう一本アオダモを選んだ。と言ってもボクが到着した時は既に選定してあったので(苦笑)、

ボクの方はまた、他にいい樹が無いか、物色していると・・・、

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枝振りの綺麗やゴヨウツツジが・・・。高さといい、樹形といい申し分なし。一本12万の価値は十分あるんだが、

ゴヨウツツジは育てるのが一番難しい樹なので、さすがにお勧めするのはかなり厳しい・・・。

でも、やっぱりあの控えめな白い花が咲いた時のゴヨウツツジが、ボクは一番好き。

派手さは無いので、造園屋さん的には物足りないと思うけど・・・。

 

早ければ今月末くらいから植え始めるはずなので、終わり次第、宿題になっている写真撮影に入りたい。

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宇津義和 代表兼設計士

茨城県水戸市宇津建築設計事務所 代表の宇津です。お気軽にご相談ください。

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