船場H邸

本日10時より東海村船場に建築するH邸の地鎮祭が滞りなく行われた。

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両家のご両親にもご出席頂いた賑やかな地鎮祭となり、一緒に設計地盤高さの確認や課題となっている電柱移設、道路からの進入路の高さ形状なども確認頂いたため、いつもよりずいぶん長い滞在となったが・・・まわりが全て畑のためということもあり、ご近所への挨拶回りは無し。というか既に御実家で挨拶済みか?いずれにしろそれくらい開けた土地。

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今は農振除外申請の正式通知待ちで、届き次第、都計法、農地法、長期優良住宅、そして確認申請も終わるよう段取りしているので、来月9日か15日にはいよいよ工事に着工する。

施工の方は場所が東海村という事で・・・オーヌキさんがかーなーりーー頑張った見積を出して頂いたおかげで(笑)、断熱の仕様などを増額調整出来たため、ただでさえ日当たりについては日の出から日没まで確保出来る上に、その暖かさを夜まで保てるようになった。たぶん薪ストーブは夜9時ごろから3時間くらい、翌朝の寒さ対策に使うくらいになると思う。

本日はおめでとうございました。

(施工:(株)オーヌキ)

船場H邸

昨年の8月下旬のこと。東海村役場へ船場H邸の農地転用申請と都市計画法29条申請を提出したあと、農業委員会から「農振地区には入っているので除外申請が必要です」と連絡が入った。

最初に現調をした時に、本来は役所に行って農振地区に入っているかどうか確認するのがボクの仕事のはずだが、農地とは言え、前面道路に村の公共下水道は入っているし、敷地となる畑の周囲にも家が結構建っているのを見て、最初から農振には入ってないと決めつけて、その後も一切、農振かどうか調べなかった。そして、農振地区から当該申請地を除外する申請の受付期間は年間通してたったの2回、4月と10月だけしかなく、審査期間も半年かかる。

当初、ボクが想定していたスケジュールは、8月下旬に農転を出して、10月から工事に着工して今頃はもう建物が完成している頃。それに対して農振除外が必要になったため、10月に農振除外を出して、正式に審査が完了して申請が全て完了するのが4月半ば頃、そこから工事に入り、完成するのが9月末。完全に工程が半年間遅れる事になった。

これはもう100%、ボクのチョンボ。大失態。

すぐに施主にも施主の御実家にも農振除外が必要なこと、工程が半年ずれてしまう事、ボクのミスであること、全て洗いざらい説明して、10月の除外申請提出に向けて作業を始めることになった。出せばほぼ問題無く申請が認められる農地転用申請と比べると、過去にも一度、農振除外が出来なかった経験もあり、ハードルがかなり高い申請なので、9月10月と東海村役場へは何度も何度も通った。案の定、実家で持っている農地の中に簡単に住宅が建てられる農地があったりと、農業政策課の窓口レベルでOKが出るまで、申請書をかなり訂正が必要だったが、なんとかかんとか窓口で受け付け可能なところまで、10月の半ばくらいまでかかり、ようやく10月下旬に農用地区除外申請を東海村に受け付けてもらう事が出来た。

受付後も多少訂正や追加の資料を求められたが、大きな指摘もなく、そして待つこと3ヶ月半、待望の「除外見込み通知」がボクの手元に届いた。これから縦覧するが何も無ければほぼ間違い無く除外出来る見通しとなった、という通知書。これでようやく次の申請が可能になったので、本日、半年かかった農地転用申請と29条申請の提出に東海村へ。

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本当に見飽きるほど通った感があるこの役場(苦笑)。見込み通知が出たので、先に農転と29条を審査して頂き、4月の除外申請が正式に下りるのと同時に農転と29条が完了する。その間に長期優良住宅の申請も進めておいて、29条が終わり次第、残りは確認申請なので4月中旬あたりから着工出来る見通しがようやく出来た。

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あとはこの半年間を無駄にすることなく、色々な事を前に進めようと、ちょうど札幌の仕事も終わったので、札幌並までとは行かないが青森くらいならカ軽くクリアするくらいの断熱性能に変更し、ここが札幌で使った木製玄関ドアをこちらで使う第1号となった。

施主からも御実家からも、3月末に契約して4月に除外申請は出せなかったんだから結果は一緒、と怒ること一つせず、暖かい言葉でかけて頂いたが、取り返しの出来ないミスをボクがしたことには変わりは無い。このご家族のためにも、これから竣工まで何もトラブル無いよう、慎重に業務を進めていこうと思う。

船場H邸

もし一番好きな屋根の形は?と聞かれたら、ボクは迷わず寄せ棟の屋根と答えると思う。学生の頃、何気なく見ていた建築本に出ていた故篠原一男氏の白の家の写真から、鼻血が出そうなくらいの(笑)衝撃を受けて以来、寄せ棟の屋根への憧れがある。正確に言うと単なる寄せ棟ではなく平面形状が正方形になっている「方形(ほうぎょう)」の屋根。隅棟が一点に集まる方形屋根以上に綺麗な屋根の形は無いと思う。

ただし、実際に方形の屋根を設計出来るかというと、そもそも平面が正方形でないといけないので、かれこれもう50軒くらい住宅の設計をしているとは言え、未だに方形屋根の住まいは設計した事が無い。辛うじて一番方形に近づいたのが笠間の旭町N邸。N邸も残念ながら寄せ棟で、方形屋根になっているわけではない。

昨日の午後、初回のプレゼンを行ったT海村F場に建築予定のH邸の住まいは・・・、敷地もゆったりしており、ご要望は平屋の住まい、要望室面積を合算するとおよそ36坪くらいか。36坪?なら6×6間が可能か?これはもしかして屋根は方形が出来るか?と、もう最初から平面を正方形に、屋根は方形屋根に決め打ちでプラン検討(笑)・・・。当然ながらそんな簡単にスッキリ正方形のプランなんて出来るはずもなく、擦った揉んだの末にようやく正方形にまとめる事が出来た。

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平面が正方形にまとまったので、屋根を方形にして外観の検討をしてみると・・・意外と・・・カッコ悪く(苦笑)、軒を1間も出してもまだ・・・カッコ悪い(苦笑)。軒高抑えても・・・カッコ悪い(苦笑)。屋根だけでさらに擦った揉んだしてようやく決まったのがこのデザイン。屋根の頂点を偏心させている方形屋根。勾配の緩い面の軒を大きく伸ばして、勾配がきつい面の軒はあまり出していない。

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横から見るとこんな感じ。こちらがメインのアングルで、完成すると幹線道路からよーーく見える。

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平面形状が正方形にまとまったというのはちょっと大げさで、実は東南方向に一部張り出している部屋がある。

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リビングの大きな引き込みのサッシのセンターも煙突も、もちろん屋根のセンターに合わせている。合わせないと屋根の構造を部屋の上部に現した時に微妙にズレて非常にマヌケな設計になってしまうので。

せっかく平面の形状が正方形になったんだから、ぴしーーっと方形屋根にすれば良いものを、わざわざ崩してしまうのってどうなんだ?とも考えたが、崩してより綺麗なプロポーションの住まいになるなら、それはそれでOKだろう。完璧な方形屋根に至るまでは・・・あと50軒くらい設計しないとたどり着けない高みの頂きなのかもしれない(苦笑)。

船場H邸

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