美原N邸

先週金曜日の定例の時には2階のフローリングを貼っていた美原N邸。

今日現場へ行くと、既に建具の枠の取り付けが始まっている。

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窓枠は壁と馴染ませたい場合は、見付けも小さめに材種も白っぽいものにする。

 

窓枠の寸法を決めるのは見た目ほど簡単ではなく、

機能的に必要な寸法をおさえて、あとはいかに頑丈に作るか、見た目でどうかと、

判断軸がいくつかある。忘れがちなのは床の巾木との取り合い。

 

一番曖昧なのは見た目がどうかで、見付け寸法だけ考えればいいものでもなく、

チリ(枠が壁面から出っ張る寸法)の寸法とも関係する。

一般的には見付け20mm、チリ10mmくらいだが、アアルトエルボスコはいずれも見付け30mmくらいあって、

わりとがっちりと見せているが、そのかわり、チリはかなり小さめで、大工さん泣かせの造作。

確かに昔の木造の本見ると枠の見付けは1寸(=30mm)くらいあり、

アアルトやエルボスコを設計した年配の建築家はそのあたりの感覚を持ちながら、

チリを小さめに納めてスッキリ見せようとしていたのだろう。

 

細かな寸法の事だが、窓枠の寸法、建具の寸法には、いつも頭を悩ませられる。

今度は「見付け1寸、チリは無しで巾木も一緒に目透かしで納めて!」って言ってみようかな(笑)。

美原N邸

毎週火曜日が現場定例となっている美原N邸。

今週は火曜日がお盆中だったので、金曜日に変更して今日行った。

 

現場に行くと養生ボードが積んであるので、もしかしてと思って2階へ上がると、

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やはり・・・棟梁が黙々とフローリングを貼っている。

2階のフロア材はパイン。

 

打合せ事項に1階の床材の件があったので、足元を見ると、

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1階のフロア材が無造作に置かれている。

厚さは1寸(=30mm)で、本実加工ではなく相ジャクリ。

1階は土足で使うダイニングとリビングで、床仕上げはモルタルの土間ではなく、杉の厚板を貼る。

相ジャクリにしたのは床下を配管が通るためで、

本実よりこっちの方がメンテしやすいと、監督さんからの提案。

 

この杉板のざっくりとした風合いは、他のフローリングにはないテイストで、

ヘタなお上品なフローリングには無い魅力があり、

特に裸足で歩いた時の足触りがとても良いので、ヘビーローテーションにしたいところだが、

なにしろ、厚い分収縮も激しいので、好き嫌い分かれる材料。

 

定例中に雨もだいぶ降ってきたので2階にあがり、

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屋根の穴から雨がどれくらいの勢いで落ちてくるか、実際に見てみる。

意外とたいして降らない感じだったので、

下階に降りてくる雨水排水の縦樋は、

これから色々と考えてみて一番スッキリと見える納まりに変更したい。

美原N邸

外壁の仕様をラスカット下地のモルタル+ジョリパット吹き付けにしている美原N邸。

本日、躯体検査が完了した。

今日は一日、日建学院で一級・製図講師業の日なので、検査立会はスタッフに任せ、

ボクの方のチェックは昨日の現場定例時に行う。

 

昨日の時点ではまだラスカットの貼り残しが多少あり、

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1階で若い大工さんが真剣にラスカットに釘打ちをしているところ。

 

と、そこに、

「明日の検査で釘のピッチを検査員が測るから、ちゃんと打たないと検査が通らないぞ」と、

意地の悪い設計者に脅かされ(笑)・・・、

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スケールを当てながらネイルガン片手に釘を打つ大工さん。

それを見て今後は親方に、

「スケールに釘打つなよ」とさらにプレッシャーをかけられる(笑)。

おかげさまで検査は無事合格。

 

正面から見ると、

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外観がはっきり分かるようになってきた。

美原N邸

いつも通り火曜日は朝一で美原の現場定例打合せ。

打合せ事項の確認を済ませると、サッシを積んだトラックが現場へ到着。

ダイニングの特注寸法のサッシが届いた。サッシの高さを製作可能寸法目一杯にして、

軒天の高さをサッシ寸法を基準に決めている。

早速搬入。

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サッシと言っても重さ90数キロ。単に運ぶだけなら大人2人で可能だが、

斜めにしたりと無理な体勢を取りながら、なおかつ傷を付けると交換になるので、大人4人がかりの大仕事。

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で、無事完了。

あまりに重いので、サッシ下枠が下がらないようにウマをかませている。

美原N邸

雨にもかかわらず、2階のバルコニーの防水下地が進んでいる。

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N邸の2階には大きめのインナーバルコニーがあり、

手前の広い部分がそのインナーバルコニーで、奥の跳ね出しのバルコニーにつながっている。

 

これだけ長さがある場合、床の水勾配を取っていくと水上側と水下側で、

ずいぶん高さが変わってくる。床の中央に見えるのが勾配を取る下地材。

 

最近はいつ何時、ゲリラ豪雨に襲われるか分からないので、

水上側でもFRP防水の立ち上がり寸法確保は必須条件になり、

そうなると内部からバルコニーで出るまたぎ部分の寸法は、

当然、水上側ではそれなりに寸法が大きくなってくる。

 

工程を考えると外周りを出来るだけ早めに塞ぎたいので、

雨にかかる部分を養生しながら、大工さんが仕事を進めている。

美原N邸

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