札幌T邸

昨年12月に札幌へ現地調査へ行き、その後何度かプランニングの打合せを行い、先月末には先方に水戸へ来てもらってU邸など竣工済みの住まいをいくつか見て頂いて、正式に設計業務をスタートする事になった。

今まで設計した中で最も温熱環境的に厳しかったのが長野県須坂市で地域区分としては2地域、対して水戸近郊は4地域、県内では筑波山周辺の石岡市や筑西市が3地域になる。そして今回は一気に・・・1地域。

ただし、実際はその気温条件の厳しさよりも積雪降雪対策の方がはるかに課題としては重たく、寒さ対策はいつも通り、日照確保と断熱性能、暖房設備の3つを考えれば良いが、さらに屋根に降った雪をどこへ落とすか、敷地内に積もった雪をどこへもって行くか、薪はどこへ置く?、ビショ濡れの靴をどう乾かすの?、物干しはどうする?給湯設備は?エアコンの室外機?融雪設備って???という状況で考える事一杯で嬉しくなる(苦笑)。

そんな課題テンコ盛りの状況ではあるが今のところは、

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とにかく雪は一カ所にまとめる、と決まっているのはそれくらい(苦笑)。あとは・・・雪が多くなる前の今年の11月末には完成するのが目標。そして意外に困った事になったのがスカイマーク問題か(苦笑)。頼むからこれ以上便数減らさんといてくれと祈るばかり。

遅くとも7月から工事に着手したいので、これから4ヶ月間で設計をまとめる事になる。幸い便利な時代で設計打合せは全てビデオ会議で行うので余程の事が無い限り北海道行きは現場監理に入ってからだが、8月9月は一級の製図とこちらの木工事の佳境が重なるという、あまり考えたく状況・・・(苦笑)。

札幌T邸

昨日と変わって今日はとりあえず降雪は無いが、積雪は関東モンにとっては半端なく(苦笑)、道路のアイスバーンのすごいこと・・・。そんな状況でもタクシーに乗ると平気な顔してスピード出すので、こっちは生きた心地がしない(笑)。いやはや北海道の生活って過酷だわ・・・。

朝から施主同行で改めて現地調査。

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昨日の雪ですっぽり雪に覆われているが、いちおう敷地境界は確認出来て、

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隣地には綺麗な小川が流れている。札幌駅から電車で15分のところでこんな景色のところに住まいが建てられるあたりはさすが北海道。

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川との間に道も挟まれているがあくまで歩行者のみ。

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iphoneで方位の確認。真南はちょうど家が建っているので、15度くらい東に住まいを振ってやるとちょうど川の方に住まいが向くので開放的な住まいが出来そうな感じ。

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2階建てにする場合、下屋をつけると外壁とぶつかるところが積雪部になるので、出来るだけ屋根はシンプルにしたいところ。軒の出もツツラを見るとどの程度出せば良いのか・・・。なんだかんだと課題の多い設計になりそうで・・・どうりでカッコ悪い家しかまわりに建ってないはずだ(苦笑)。

現地調査の後は近くの施主宅へ。こちらも北国ならではで、そんな状況をボクに把握させたい施主の意向だったと思う。まず玄関に入ると、

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靴はブーツや長靴が多く、しかも濡れたままの靴を乾かすのに、通常はどの家でもリビングのストーブの前にシートを敷いて乾かしているらしい。なんとか玄関収納で乾かせられないものか・・・。そのリビングのストーブが、

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久々にこんな大きい石油ストーブ見た(苦笑)。幅75センチくらいあるだろうか。使う石油の量も半端無く400リッター。灯油代は月に3~4万円かかるらしい。その他にも、敷地内に積もった雪が溶けないため、除雪というか要するに雪を持って行ってもらう専門業者に委託して、その委託費用が年額4万円くらいかかるとか信じられない話。

午後からは市内の役所を回って法的な調査も済ませ、無事空港に滑り込んで初の北海道出張は無事終了。

そんなこんなでこれから本格的にプランニングに入ろうと思う。

札幌T邸

どういう訳か、今日明日と札幌で仕事。知り合いから「頼んだら設計してくれる?」と挑発とも思えるメールが届き(笑)、やるなら雪で見えなくなる前に現調するからーと、あっという間に決まった札幌行き。

たまに朝の気温をチェックしていると、最近は笠間でも0度近いので-3~5度くらいの札幌でもそんなにかわらんヤローと気軽に行くと・・・確かに朝は5度くらいしか変わらなくても昼間の気温差は10度以上あり、新千歳に着いた時にはかなりの寒さを体感することになる(苦笑)。

本来は明日の午前中に現調する予定だったが、やっぱり現地を一度見てみたいということと、周辺に建っている北海道の標準的な住まいというものがどんな形態、構造、仕上げになっているのか、しっかりリサーチしたいと考えて、勢い余って札幌駅から現地まで足を伸ばすと・・・大変なことに(苦笑)。そもそも建築予定地は札幌の中心からさらに日本海側の手稲区だった(笑)。

最寄りの駅に着くと、その時には既に、

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かなりの雪・・・。歩くのもままならないほど、

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あたり一面雪ゆきユキ・・・。そんな雪にもめげずに、現地に辿り着くまで周辺の住まいを観察していると、

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敷地が大きくない理由もあると思うが、屋根をフラットにして雪を屋根に溜めることで地面に落ちる雪かきを減らす意図なのか、フラットの屋根の住まいが非常に多い。電車の窓から見てわかったのだが、実際はフラットではなく、谷樋を作っている。一階の床をあげるものよく見かけた構成。

基礎は当然モルタルで仕上げたりせずに打ち放しのまま、当たり前だが、軒を出して雨樋を設けている住まいは一軒も無い(苦笑)。そして軒ゼロ・フラット屋根なので、小屋裏の換気を確保するのが非常に難しいようで、やたらと換気用のベントキャップが外壁に設置されている。これは何とか考えないといけない課題。

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レンガタイルのかなり強固な印象の住まい。いかにも北海道。やっとの思いで現地に着くと、

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まったく境界線がどこなのかもわからない状況(苦笑)。

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靴もすっぽり雪の中。とりあえず大変な仕事だって実感は出来たので良しとするかー(笑)。

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