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完了検査に先立ち、T邸の気密試験が行われた。住宅の気密性を表す指標として、延床面積1㎡に対して、どれくらいの隙間があるかを㎠で測定する試験。札幌版次世代省エネ基準ではスタンダードレベルで1.0㎠/㎡、トップランナーレベルで0.5㎠/㎡とされており、一般的にはこの値を「C値」と呼ぶ。

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結果は42㎠の隙間。名刺がおよそ50㎠なので、1軒の住宅の隙間が名刺より小さいことになる。これをC値に換算すると、T邸の床面積はビルトインガレージを除くと146㎡あるので、42/146=0.29㎠/㎡という、こちらではちょっと考えられないC値。

この驚異のC値の秘密は「先張り気密シート工法」と呼ばれる、建て方時に気密シートを先貼りする、という張り方にある。

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土台敷きの時にも既に気密シートが張られている。

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建て方時にも薄いピンクのシートが張られているのが見えるだろうか。気密を確保する上で難しいのが土台周りと桁周りらしく、これらの部分の気密を確保するために先張り気密シート張りが、北海道の高気密高断熱住宅では当たり前になっている、らしい。こちらでは全く見たことが無い気密シートの張り方だったが、T邸の設計中に受けた気密の講習会でも、先張りをお薦めしていた。確かに慣れれば特別工事としては難しいところは無いので、今後はこれも取り入れていきたい。

札幌T邸