札幌T邸

先日アップした記事がリンク切れになっているようなので再掲します。

 

1月31日に取材を受けた札幌T邸の記事が「札幌良い住宅.jp」(北海道住宅新聞社)のサイトに掲載された。

眺めの良い大空間で薪ストーブライフ/札幌市・Tさん

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その日の取材風景(撮影:北海道住宅新聞社)

取材なので・・・恥ずかしいくらいのかなりの持ち上げられっぷり(苦笑)。ボクの実感としては、今まで地道に(地味に?(笑))デザイン・プランと性能を両立させようと、もうかれこれ長期優良住宅や低炭素住宅を40軒以上設計監理してきた経験(もちろん申請だけの認定申請は除いてね)が、北海道という茨城県とは比べものにならないくらいの過酷な環境での住宅設計に、曲がりなりにも活かせたのかなぁ・・・と思う。

ちなみにいま、2020年を目標に国が進めようとしているネットゼロエネルギー住宅、通称ZEH(ゼッチと呼ばれてます)の仕様である強化外皮性能も、このT邸は軽くクリアしているので、大きな片流れの屋根にチンケな太陽光パネルでも載せれば、充分ネットでゼロエネ住宅になる性能を持っている。もちろん、いま動き出している常陸大宮市や東海村の住宅でも、この強化外皮性能は茨城県地域としてはクリアして、青森県地域でもクリア可能なレベルなので、冷暖房はエアコン一つで充分のはず。

今まではデザインと性能を両立させるべく考えてきたが、これからは「デザイン=性能」を目標にしていきたい。

取材では関係者の皆さまに大変お世話になりました。ありがとうございました。

札幌T邸

先日アップした記事がリンク切れになっているようなので再掲します。

 

1月31日に取材を受けた札幌T邸の記事が「札幌良い住宅.jp」(北海道住宅新聞社)のサイトに掲載された。

眺めの良い大空間で薪ストーブライフ/札幌市・Tさん

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その日の取材風景(撮影:北海道住宅新聞社)

取材なので・・・恥ずかしいくらいのかなりの持ち上げられっぷり(苦笑)。ボクの実感としては、今まで地道に(地味に?(笑))デザイン・プランと性能を両立させようと、もうかれこれ長期優良住宅や低炭素住宅を40軒以上設計監理してきた経験(もちろん申請だけの認定申請は除いてね)が、北海道という茨城県とは比べものにならないくらいの過酷な環境での住宅設計に、曲がりなりにも活かせたのかなぁ・・・と思う。

ちなみにいま、2020年を目標に国が進めようとしているネットゼロエネルギー住宅、通称ZEH(ゼッチと呼ばれてます)の仕様である強化外皮性能も、このT邸は軽くクリアしているので、大きな片流れの屋根にチンケな太陽光パネルでも載せれば、充分ネットでゼロエネ住宅になる性能を持っている。もちろん、いま動き出している常陸大宮市や東海村の住宅でも、この強化外皮性能は茨城県地域としてはクリアして、青森県地域でもクリア可能なレベルなので、冷暖房はエアコン一つで充分のはず。

今まではデザインと性能を両立させるべく考えてきたが、これからは「デザイン=性能」を目標にしていきたい。

取材では関係者の皆さまに大変お世話になりました。ありがとうございました。

札幌T邸

1/31(日)と2/1(月)の二日間は2ヶ月ぶりの札幌出張。目的は3つあり、一つはT邸で北海道住宅新聞「札幌良い住宅.jp」の取材対応、二つ目はT邸を施工した拓友建設さんが施工中の現場を見学させてもらうこと、そして札幌市役所へ行って申請書類の受領と提出。

現場見学の目的は、本場の高気密高断熱住宅の現場をこちらの施工者とともに情報を共有して、今後のこちらの住宅への導入を検討する材料にする、ということ。現場見学の参加者は、

・(株)オーヌキ 大貫社長、八木下くん

・(株)大貫工務店 白田くん、磯野くん

・(有)山本工業 山本社長

・黒沢大工、星野大工

みなさん、T邸と現場見学では北海道の住宅の断熱気密性能の高さに驚かれたようで、かなり刺激を受けていた様子。きっと今後の仕事に役立ててくれると思う。

この二日間、時期も時期なので天気は期待していなかったにもかかわらず、二日間とも晴れて良い天気だったのが想定外で、T邸に着いた時には、

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逆光モードで撮ると明るすぎてこんな写真。北側のナナメ壁のあたりは、

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片流れ屋根から大量に落ちてくる雪の山。雪が外壁に接していないのは計算通りなのか、施主が頑張って雪かきしているのかは不明(笑)。

13時から14時半までの取材については後日、サイトを見てもらい、ここでは写真も割愛という事で。取材は施主と設計者、施工者の3者にそれぞれどんな事を考えてきたか、インタビューと写真撮影。この日は施主も取材とあって、晴れて日差しが大きな窓から入っているにもかかわらず薪ストーブを焚いて待っていてくれたので、家の中ではシャツ1枚でも充分なくらい暖かく、参加者みんな、まずはこの200mm相当の断熱性能に驚かれたようだったが・・・。

終わって15時半から南区の現場見学会。こちらはさらに断熱性能が高く300mm相当の断熱材が入っている。施工中の現場なのに、ストーブ1台焚いてるとは言え、暖かい。半端無く暖かい。これにはもう皆、驚きの一言。たぶん札幌の気候でもエアコン1台で住まい全体が暖かいはず。使っている断熱材そのものの性能は高性能16Kの断熱材なので、特別グレードの高いものでは無いが、厚みがスゴイ。厚みで稼ぐ場合はなんと言っても施工が色々と難しく、この日の目的はまさにそのあたりのノウハウを掴むこと。こちらの写真は・・・企業秘密ということで。今後にこう御期待ってとこか。それにしても外気温-5度って寒いなー(苦笑)。

1日目の仕事は無事終わり・・・、夜はジンギスカン。美味しいビールとジンギスカンや蟹をたらふくご馳走になったあとは、場所を変えて美味しいお酒。

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さすがTHE NIKKA BAR、飲んだこと無い年代物の竹鶴が置いてあり、めっちゃ美味しい。最近はいつも日本酒ばかりだったが、美味しいお酒って種類を問わず美味しい。

二日目は、朝8時45分の札幌市役所開庁時間に合わせて住宅課へ行き、札幌版次世代住宅の設計変更申請書の受け取りや工事完了届けを提出。

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T邸の断熱性能はQ値1.27、気密性能はC値0.2という、こちらではちょっと考えられない高性能だが、現場見学させてもらった住宅はこのQ値が1.0程度でさらに高性能。実は設計段階でもこのQ値1.0を狙って検討したが、とてもとても壁が厚くなりすぎて、後から考えた設計では不可能で、やはりQ値1.0を取るには初めから狙っていかないと不可能な数字。それでもこの値1.27でも充分次世代の住宅としての性能があるので、その認定書と認定プレートを受領。後日、補助金50万円も頂けるのが嬉しいところ。水戸市も無駄な市民会館なんて建てるくらいなら、こんな補助金出したら良いのに。

今回は、受験も終わった娘が同行しているので、仕事はこれで全て終了。娘の方は一日目からスイーツだー買い物だーと、札幌を満喫しているようだったが、折角なので小樽にも行ってみようという事になり、二人で小樽へ・・・、の前に近くのキノトヤに行って定番のオムパフェ。いやボクはもちろん・・・朝から生ビール(笑)。

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娘の目的はガラスの何とかを買いたいことだったので、北一硝子へ。娘が買い物中に北一ホールなるところを発見してしまったので、ボクはまたしても生ビール。地ビール飲み比べセットなんてメニュー見たら頼まずにはいられない(苦笑)。

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しかしこの北一硝子の建物、特に北一ホールは古い木造の倉庫を改修しているので、上を見上げると見事な洋小屋。いつもの和小屋とはまた違って、見せるなら洋小屋もありか、と考えながら・・・。

小樽をふらふら散策したあと、お昼は札幌に戻ってこれまた定番の根室はなまる。13時過ぎに行って28組待ち(苦笑)。それでも買い物しながら待っていると14時ごろには入れ、娘も美味しいお寿司で大満足。それにしても良く食べた二日間でした(笑)。

これからは、今回の札幌仕様の住宅をいかにこちらの気候条件に合わせてカスタマイズするか、が課題で、それが出来れば省エネ住宅のトップランナーとして、今よりさらに快適な住まいを提供出来るはず。

札幌T邸

昨日28日、ちょうど1年前から相談を受けていた、札幌市手稲区のT邸が竣工し、北区の拓友建設さんから当家に引き渡された。

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2,3日前に降った雪ですっかり札幌も冬の景色に変わり、茨城なら交通機関がストップする程の雪が残っている(苦笑)。

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外構工事まで進める時間も無かったが、住まいの周りのみ、雪を溜めたり薪を運んだり、灯油やガスを供給したりするために車を停めるスペースのみ、本体と一緒に施工している。

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建物の外部の仕様としては、屋根はガルバリウム鋼板の蟻掛け葺き。北海道では蟻掛け葺きが一般的で、既製品のタテハゼ葺きはほとんど見かけない。蟻掛けは働き幅の中心にハゼが折ってあり、嵌合は板金業者が現場にて手で折っていく。屋根の下の断熱材はスタイロフォームFGで、熱伝導率0.022W/㎡・Kという高性能断熱材75mmを2枚重ねている。

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外壁はサイディングを下地にして、上にスクラッチ状の45角4丁のタイル貼り。どんよりとした札幌の天気にも映える、明るめのレンガ色。サッシは北海道では当たり前の樹脂サッシ+トリプルガラス。今でこそYKKもリクシルもトリプルガラスの樹脂サッシを造っているが、実はこの大手メーカーが後発組。だって北海道しか売れない商品を本気で開発する訳が無い(苦笑)。今回はYKKapのAPW430。外壁の断熱材は充填断熱材を24Kのグラスウールとして、外張り断熱材・スタイロフォームFG75mmを付加している。この結果、UA値0.35という高断熱住宅になった。等級4の基準値0.46を30%上回る数値。

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 その断熱性能に寄与している玄関ドア。木製だが・・・、

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ドアの厚さは60mmほどありかなりの重量なので、ドアのストッパーはラッチではなくローラーキャッチがドアに3カ所付いている。それによってドアを単純に引く、押すだけで開閉可能になっている。これでも気密性は抜群のスグレモノ。

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玄関と奥の玄関収納内部の壁仕上げもタイル貼り。何しろ雪の日でも傘をささずにベタベタに濡れた状態で子どもたちが帰宅するので。雪国の生活は想像以上にハード。

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主暖房は薪ストーブ。イタリア製のドミノ8。かなり大型のストーブで上段が炉室、下段がオーブンになっており、さらに、

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天板が鋳物の五徳のようなつくりで、ここもかなり・・・おそらく250~300℃くらいの高温になるはず。どちらかと言うと住宅よりは店舗などで使うような薪ストーブかな(苦笑)。

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キッチンはタカラのアイランドキッチン。見えないがこっちにもオーブンがある。どんだけ北海道はオーブン使う家のか(苦笑)。キッチンの手前にダイニングテーブルを置いて、キッチンとテーブルを連続して照らすペンダントはflame製。写真では認識不可能だがネイビー、グレー、グリーンの3色構成。床材は乱尺貼りのタモ無垢材、木製建具もタモの突板の仕様。キッチンのみ床がコルクタイル、建具は白の面材としている。

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14時から設備や建具の取扱説明や書類の引き渡しも済ませ、16時からは薪ストーブの取説と点火式。このストーブの弱点は外気導入型ではないところで、高気密住宅では近くの窓を開けるくらいでないとうまく着火出来そうもない。少し使ってみて、窓を開けて着火するのが実用的でないようであれば、基礎を貫通して外気を導入するスリーブを床に設けるようかもしれない。

兎にも角にも1年間でなんとかかんとか、遠方でかつ寒冷地という、今までに無い環境の業務が無事終了した。雪が降る前に引っ越し、という要望には滑り込みアウトだったが(苦笑)、陽が差せばエアコンをつけないくらいでもかなり暖かいレベルの住宅に出来た実感があり、この経験はこれからの設計業務に大いに参考になると考えている。

竣工おめでとうございました。引っ越し後もストーブの使い方はじめ、相談事もあると思いますので、その時はまた、日曜夜のskypeミーティングで。

(施工:拓友建設株式会社)

札幌T邸

完了検査に先立ち、T邸の気密試験が行われた。住宅の気密性を表す指標として、延床面積1㎡に対して、どれくらいの隙間があるかを㎠で測定する試験。札幌版次世代省エネ基準ではスタンダードレベルで1.0㎠/㎡、トップランナーレベルで0.5㎠/㎡とされており、一般的にはこの値を「C値」と呼ぶ。

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結果は42㎠の隙間。名刺がおよそ50㎠なので、1軒の住宅の隙間が名刺より小さいことになる。これをC値に換算すると、T邸の床面積はビルトインガレージを除くと146㎡あるので、42/146=0.29㎠/㎡という、こちらではちょっと考えられないC値。

この驚異のC値の秘密は「先張り気密シート工法」と呼ばれる、建て方時に気密シートを先貼りする、という張り方にある。

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土台敷きの時にも既に気密シートが張られている。

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建て方時にも薄いピンクのシートが張られているのが見えるだろうか。気密を確保する上で難しいのが土台周りと桁周りらしく、これらの部分の気密を確保するために先張り気密シート張りが、北海道の高気密高断熱住宅では当たり前になっている、らしい。こちらでは全く見たことが無い気密シートの張り方だったが、T邸の設計中に受けた気密の講習会でも、先張りをお薦めしていた。確かに慣れれば特別工事としては難しいところは無いので、今後はこれも取り入れていきたい。

札幌T邸

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