◆住まいの情報

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U邸の外観の特徴の一つである南側の大きな開口部。 以前は引き違いサッシの段窓だったが、 最終的にFIX+オーニングに変更となった。

引き違いサッシの長所はもちろんコスト。 動作機構が単純、量産品であることにより㎡単価が低い。 掃除もしやすい。 短所は・・・、デザイン的にはイマ一つなこと。 理由は障子が同面でないことと網戸。 最終案のFIX+オーニングは、 ・通風は3尺幅のオーニングで確保。

引き違いでも4.5尺だったので大差無し。 ・視界の広がりはFIXで確保。ダイニングテーブルの正面にFIXがくるようになるのでOK。

・コストはオーニングで▲、FIXで▼でチャラ。 ・網戸はオーニング部内側に固定されるので外観的にはスッキリする。 ・掃除は高所用の窓掃除ツールを使えばOK。

http://www.seiketu.co.jp/souji/item/highpoleseries.htm 立面見た感じでは多少ゴテっとした感じもするが、 実際には外壁が板張りで開口部は沈んで見えるので問題ないだろうと判断した。

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薪ストーブを住まいに導入した場合、よく言われるのが、湿度が下がるという事。

冬期の室内湿度が30%を切るのも珍しくないらしい。 湿度が低ければ、それだけ室内で結露する可能性が低くなる。 もちろん人間にとっては少し低すぎるので、逆に加湿器を付けるくらい。 それだけ湿度が低いと、ガラス面での結露は発生するのかどうか気になるところ。 ガラスの熱貫流率は、種類、厚さによって多少が変わるが、一般的に、 普通ペアガラス:3.0W/㎡・K 単板ガラス:6.0 W/㎡・K くらいになる。

ガラス面の室内側の表面温度を求める計算式は、 外気温:to、室温:ti、熱貫流率:K、とすると、 ti-(K/9)(ti-to) なので、(9は空気の熱伝導率) 仮に、外気温0℃、室温20℃とすると、 普通ペアガラスの表面温度は13.3℃、単板ガラスは6.7℃となる。 (この計算式の求め方を知りたい方はボクの担当する環境工学の講義に出席してください(笑))

室温20℃、湿度30%の空気の露点温度(結露する温度)は、 空気線図より約2℃になる。(40%で約4℃) つまり、薪ストーブを入れた場合、 外気温が0℃程度であれば、計算上はガラス面に結露しないことになる。 水戸でも冬期の最低気温が-10℃くらいになる日何年かに一度はあるが、 ほとんど-3~4℃が最低気温になる。

-4℃の時でもガラス面表面温度は+4℃あるので、 室内湿度が40%で結露するかしないか、してもうっすらとガラスが曇る程度と予想出来る。 一体なんのためにペアガラスを入れるのか・・・。 もちろん、薪ストーブを入れたんだから、ガラスは単板にしなさい、なんて言うつもりは全くない。

しかし、住まいは常に費用対効果を考える必要があるという事。 これらはあくまでも計算上の話しではあるが、 そもそも、現在の住まいづくりは建材メーカー主導の論理になっていて、 気がつかないうちにメーカーのための住まいづくりになっているのが疑いようの無い事実。

たしかにペアガラスを入れておけば一年中結露はしないかもしれない。 単板ガラスであれば、氷点下の日は多少結露もするだろう。 でも朝方起きて、窓の結露を見て「今日は寒いから結露してるな」と考えて、 大事な住まいの窓枠が濡れていないかどうか見てあげる。

こういうモノを大切にする気持ちを持っている人が、 一番エコロジーなんだと思う。 何も考えずに必要のないモノにまでお金払う。 消費を過剰に繰り返し、石油に依存してきたツケが今来ている。 このままボクたちが消費を続けていたら、 ボクたちの子どもたちが大人になる頃、 この地球は一体どうなるのか・・・。そろそろ真剣に考えないといけないハズ。

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住宅を新築する際の諸経費のうち、意外と大きな金額になるのが火災保険。

火災保険は建物の構造によって金額が大きく変動する。 もちろん一番燃え難いのは鉄筋コンクリート造や耐火構造の鉄骨造。 一番燃え易いのは板張り木造住宅になる(苦笑)。

これらの構造を燃え難さを基準に級別にしたのが火災保険のA構造~D構造。 木造の住宅は通常C構造扱い。このC構造を基準として、 より外壁が燃えやすい板張りの場合、1ランク下がってD構造、 プレハブメーカー的な仕様だと省令準耐火構造となり、 構造級別はB構造になり保険料は減額になる。

(ただし地震保険はC構造のままなので、正確にはC’構造と呼ぶ) この、C’構造になると保険料減額なんて、 いかにも住宅業界のプレハブメーカー優遇政策だと思うが、 そう言っても、板張りにしてD構造扱いになったせいで、 保険料が増額になるのは腹が立つので、 板張りでもC構造、C’構造にする方法がないか調べたところ、 U邸のように外壁の下地にダイライトを使う防火認定工法だと、 板張りでもC構造になることが判った。

さらに、階段の裏側にPBを貼ったり、天井をPB12.5mmにすれば、 C’構造も可能。ただし、真壁は不可・・・。 このあたりを考えると、木造で外壁を板張りにする場合、 下地にダイライトを貼って外壁不燃扱いとして、 あとの内部仕上げに関しては自由度を持たせるのが一番妥当と考えられる。 ダイライトの木板外壁の認定番号:PC030BE-0060 (木板仕上げ+ダイライトMS+充填断熱+PB12.5mm)

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