◆住まいの情報

この度、宇津建築設計事務所において、損害保険の取り扱いを始めました。損保とは、火災保険、自動車保険、損害疾病保険の3つを指し、一応3つとも取り扱いは可能です。

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現在、代理店契約を締結させて頂いているのは共栄火災さんのみとなります。他の損保会社さんはかなりノルマが厳しく、とても設計業の補完程度の業務量では無理であるため、今後も共栄火災さん1社のみ、のはずです。

損保と言うか、火災保険・地震保険を取り扱えるようにしようか、と考えたのは、いつも新築住宅の引き渡し間際にバタバタと慌ただしく、火災保険の手続きのためにこちらの時間を多少なりとも取られる事になり、それも木住協仕様の省令準耐火構造を使っているゆえ、耐震等級3にしているがゆえ、普通の木造住宅よりも取り揃えて保険会社に送る資料も多く、いっそボクの方で火災保険を扱えないのか?、というのがそもそものスタート。

それよりむしろ、ボクの方でこれらの保険を扱えば、保険契約の継続手続きを理由に、引き渡し後も継続して訪問する機会が増えるのが、ボクにとっても施主にとっても好都合のはず。

一応、火災、自動車、損害疾病3つとも取り扱い可能にはなっているが、こちらからお薦めするのは火災保険のみで、自動車と損害疾病は今のところ、積極的に取り扱う意欲は無し(笑)。たぶん、自動車保険なんて、ネットで販売している保険の方がかなり保険料自体抑えられているはずなので。

ボクの方で代理店になるんだから、保険料も安くなるのか?なんて期待される方もいるかと思うが、そもそも代理店手数料自体、ボクのようなスモールビジネスの場合(笑)、たぶん10%程度で、これをざっとかかる時間で割り戻すと、1日の単価は設計本業の半分程度(苦笑)。あくまで設計業の補完という位置付けでしか成立しそうにないビジネス。でもまぁこれで少しでも設計業のタシになればOKという事で。

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「HEAT20」という、この聞き慣れない言葉の意味は「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」のことで、「HEAT20は長期的視点に立ち、住宅における更なる省エネルギー化をはかるため、断熱などの建築的対応技術に着目し、住宅の熱的シェルターの高性能化と居住者の健康維持と快適性向上のための先進的技術開発、評価手法、そして断熱化された住宅の普及啓蒙を目的とした団体です。メンバーは研究者、住宅・建材生産者団体の有志によって構成されています。」と説明されている。

HEAT20

国土交通省はいまの日本の新築住宅の仕様を、2020年までに全てエコ住宅にしようとしているが、じゃあ実際その仕様がどの程度かというと、けして断熱性能がものすごく高くなっている訳では無く、ボクの事務所の仕様として、昨年までふつーに使っていた仕様と同程度。

今まではその仕様で充分と考え、そう設計してきたが、実際に北海道の住宅の快適さを一度体感してしまうと、こちらの住宅でも、同じような快適さを求めたくなる。コストを抑えつつ断熱性能をいかに高めるか、高めた時に問題は出ないのか。どれくらいまでの性能にすれば適正な高断熱住宅と言えるのか・・・。

もっぱらそんな事を考えているときに辿り着いたのが上記のサイト、HEAT20。有志の民間団体なので法的な強制力も何もないが、一つの物差しにはなりそうで、そこで設定されている外皮性能グレードは国の定めた性能レベルを、かなり大幅に向上させている。

その物差しがこれ。HEAT20外皮性能グレード http://www.heat20.jp/grade/index.html

建築場所の地域区分として札幌は2地域、茨城県はほとんどが5地域、一部筑波山周辺や大子町、常陸大宮市の旧美和村などが4地域になる。札幌T邸の外皮平均熱貫流率(以下UA値)はギリギリ0.34W/㎡K(ワットパーヘイベイケルビンと呼ぶ)なので、G1グレード。体感的にはこのG1グレードをクリアしていると、かなり暖かい。

いま、常陸大宮市に建築中のF邸はこのUA値が0.47w/㎡Kなので、

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見事G1ラベル獲得。F邸の仕様としては屋根の断熱材は昨年からの仕様を変えず、壁のグラスウールを36Kと高性能のものに変更し、サッシは全て樹脂サッシにしている。これだけでも充分G1グレードが確保可能。このG1グレードならエアコン一つで充分快適な生活が出来るはずなので、F邸の設計には床置きエアコンが実装されている。たぶんペレットストーブは・・・インテリアのひとつになる・・・かな(苦笑)。ちなみに今どきのエコ住宅と呼ばれる住宅の性能は、このUA値が0.87w/㎡Kなので、いかにF邸の断熱性能が良いことか。

さすがにG2グレードにしようとするとUA値0.34で、これは札幌T邸と同じ仕様になるので、屋根も壁も200mm断熱(充填100mm+外張り100mm)、サッシは全てトリプルガラスが必要となり、いまはまだまだコストが追いついていかないと思うが、ゆくゆくは全てG2グレードにしていきたいので、高断熱高気密住宅に手慣れた北海道の大工さんに、ちょっくら出稼ぎに来てもらうにはどうしたらいいか、考えるか・・・。

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一昨日、「眺めの良い大空間で薪ストーブライフ/札幌市・Tさん」が掲載された「札幌良い住宅.jp」は「北海道住宅新聞社」という専門誌のサイトで、あらためて北海道住宅新聞社のサイトを色々読んでみると、なかなか興味深い記事がたくさんあった。なかでも編集長のコラムは最近の住宅業界の動き、今後の方向性が垣間見られて面白い。

いま北海道ではZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス、通称ゼッチ)で持ちきりらしく、そう言えば、T邸を施工した拓友建設の社長さんからも先日ボクに「いまSHSの会で4地域までのZEHの仕様を考えてるんだけど、そっちの住宅の標準的な仕様ってどんなんよ」と電話があったところ。

コラムの中で面白いのが住宅で使われる種類別のエネルギーで、

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(北海道住宅新聞社サイトより)

日本全体として見ると、住宅で使っているエネルギーとしては給湯と照明・家電が多く、次に暖房、そして驚くほど冷房に使われるエネルギーが少ない。これは冷房期間も短いし、使用時間帯も意外に短く、そして外気温と室内温度の差も暖房ほどではないからだろう。冷房よりも給湯の方がエネルギーを使っているという実感をどれほどの人が持っているんだろうか。

このグラフを見ると、今年1月末に引き渡した「小貫山M邸」は屋根に今どきなかなかお目にかかれない太陽熱温水器が載っており、暖房はペレットストーブ、そして茶の間(リビングと呼ばずM邸は茶の間)の窓を南東と南西に大きく設けているので、一日中日差しが入るため昼間は照明を使っていないため、このグラフの給湯と照明、暖房の大きな割合を占めるエネルギーをかなりの割合で再生可能な自然エネルギーを使っている事になる。

太陽熱温水器と言っても知らない人も多くなっていると思うので、一応どんなモノかというと、

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昔はよく屋根の上に載ってたなー、という人も多いと思う。設置費用は25万から30万円ほど。太陽光パネルに比べるとは比較にならないほどお安い設置費用。さすがに今どきはぬるいお湯らしいが、暖かい季節になれば熱いくらいのお湯が出てくる。

ペレットストーブの設置費用も30~40万円くらいなので、こちらも薪ストーブに比べると費用負担は少なく、もちろんその分暖房能力も低いわけだが、今どきの断熱性能の住宅であればペレットストーブでも、住まい全体を暖めるのに充分な能力がある。

太陽光パネルやエネファームで発電するわけではないので、完全にネットでエネルギー消費量がゼロになる住宅ではないが、そこまでのお金を使わなくても、知恵さえ使えばエネルギー消費量はかなり減らせるはず。

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先月末に、無事札幌T邸の引き渡しを終えて、その実績・経験をこれからの住まいの設計にどう活かしていくか、もっぱらそんな事を考え続けている・・・。ただ単に断熱性能を上げれば良いわけ無く、北海道には北海道の、茨城には茨城なりの求められる快適な暖かさの質があるはずで、早くその答えを出したいところだが・・・、そう簡単に答えは出せない(苦笑)。

そもそも北海道、特に札幌と茨城の冬の気候の違いを前提に考える必要があり、

札幌:冬は一日の最高気温が氷点下の日も多く、晴れの日が少なく多雪。

茨城:冬の最低気温こそ氷点下(早朝時)になるが、晴れの日が多く日照も確保可能。

晴れの日が多いか少ないかの違いは、建築計画を考える際に非常に重要で、茨城の場合、しっかり昼間の日照を確保出来るような住まいであれば、夕方まで暖房は不要だが、札幌の場合は一日を通して氷点下なので「北海道は体が外で冷え切って帰ってくるから、帰って来た時に体を温められる室温が欲しい」という施主の言葉が印象に残っている。

昔の家は別としても、茨城の家の中の寒さは冬の朝の寒さをいかにしのぐか・・・。

断熱材もありとあらゆる断熱材を調べた。こちらで断熱性能をウリにしている工務店とかは現場発泡ウレタン系の吹き付けるタイプの断熱材を使っていたりするが、北海道では逆にグラスウールが主流で、その理由も理解出来た。要するに現場の、断熱・気密工事への意識の低さが原因だっただけで、実際、グラスウールの方がはるかに断熱性能の良いモノがたくさんある。

そんなこんなでこれから少しずつ、「北海道の設計監理を終えて」シリーズで話しをまとめていこうと思う。一気には無理なので(苦笑)。

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かれこれ50軒を超えるくらい住宅の設計をしてくると、同居も含めて二世帯住宅も結構な軒数になってきたので一度整理してみたい。

一般に二世帯住宅の類型としては、「独立二世帯」「共用二世帯」「融合二世帯」の3つに分類されるらしい。「独立二世帯」は水回りと玄関全て2セットの住まいで、「融合二世帯」は夕食も一緒に食べる等水回りも玄関も1セットの二世帯住宅。「共用二世帯」それらの中間で夕食は別々だがその他お風呂や玄関は1セットの二世帯住宅。

で、今まで設計した二世帯住宅をこの3つのカテゴリーに分けてみると、

●独立二世帯・・・菅谷T邸中丸町S邸下大賀N邸

●共用二世帯・・・佐和I邸北沢S邸吉沢町A邸

●融合二世帯・・・見川2S邸日沢T邸大みか町A邸御旗前M邸

ちょうど現場が始まった佐和I邸を含めると、3つの類型それぞれ3~4軒ずつ設計した事になる。

もう少しだけ詳細に説明すると、

「独立二世帯」は上下独立と水平独立とあるが3軒とも水平に分離されている。上下階で二世帯を独立している住宅は今のところ無し。やはり、あえて独立二世帯を建てたい家族はそもそも敷地がゆったりしている事が多いためか。

「共用二世帯」は上下に分けて1階親世帯、2階子世帯が多くなっている。

3つともそれぞれ一長一短はあるので、あとは実際の家族の生活スタイル、親世帯子世帯の関係から、どんな二世帯住宅にするのか検討する事になると思う。

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